CDCによると、毎年、少なくとも200万人が抗生物質に耐性のある細菌に感染しています。 さらに、少なくとも23,000人がこれらの感染症の直接の原因で死亡しており、さらに多くの人が抗生物質に耐性のある感染症によって複雑化した他の疾患で死亡しています。
副鼻腔炎に処方される抗生物質は、他のどの病気よりも多いのです。 CDCの研究では、副鼻腔炎のために抗生物質が処方された推定370万人（95% CI, 3,124,279-4,269,673）の受診者のうち、研究基準を満たしたものに焦点を当てました。 米国感染症学会では、合併症のない副鼻腔炎に対して5～7日間の治療を推奨しているにもかかわらず、抗生物質の処方の3分の2以上（69.6％）、アジスロマイシン以外の抗生物質の処方の91.5％は、10日間以上の処方でした。
さらに、副鼻腔炎に対する抗生物質の処方のうち、20%以上がアジスロマイシンを5日間処方していました。アジスロマイシンは、同種の薬に対する耐性が高いため、ガイドラインでは処方しないことが推奨されているにもかかわらずです。
ペニシリンやテトラサイクリンの5日間コースの処方はなく、ペニシリン、テトラサイクリン、フルオロキノロンの7日間コースの処方はわずか5％でした。
著者らによると、7～10日間コースは、リスクの高い患者や初期治療がうまくいかなかった患者に推奨されていますが、そのようなケースが研究対象となった患者の大半を占めるとは考えられません。 著者らは、抗生物質の投与期間が短い（3〜7日）場合、長い（6〜10日）場合と比較して、同様の結果が得られ、薬物関連の有害事象が少ないことを示した過去の研究を引用しています。
本研究には限界があると著者らは述べています。 本研究では、抗生物質の投与期間を延長すべき基礎疾患やその他の指標を考慮することができませんでした。 また、特定不能の副鼻腔炎と診断された患者は解析から除外されたため、急性副鼻腔炎の症例が見落とされた可能性があります。 しかし、急性副鼻腔炎と特定不能の副鼻腔炎の両方を対象とした感度分析の結果は、同様のものでした。