永久歯の歯冠変色は、外傷、乳歯の周囲病変、医薬品、全身性疾患などが原因である。 歯冠変色は、漂白や歯冠修復によって治療されてきました。
本研究では,歯冠色を一時的に改善する,高濃度の徐放性フッ化物を含む歯面コーティング材であるBeautiCoat™(株式会社松風,日本,京都)を使用した。 コーティング剤のせん断接着強さ,歯面の状態,装着期間に加えて,プライマーが歯面の特性に及ぼす影響を評価した。
その結果、プライマーによるエナメル質表面への悪影響は認められませんでした。 コーティング材自体も高い剪断接着強度を示した。 また、臨床応用における脱落や破断の観察から、防湿を徹底し、咬合部を避けて塗布することで、長期的な接着力を維持できることがわかりました。 また,治療を受けた子供とその親は,色の改善に高い満足感を示した。 これらの結果から,本コーティング材は小児期の変色歯の色調改善に適していると考えられる。